小児の治療
小児の治療につきましては、成人と比べ耳や鼻の器官などとは大きく異なりまだ発達途上の段階ですので治療法も変わっています。そのため成長を考慮に入れながらの治療を行うのはもちろん、耳鼻咽喉科にはお子様特有の疾患も多いので、これらに対応した治療も行っています。乳幼児から中学生くらいまでが対象で、お子様の耳や鼻、あるいは喉に関して気になることがございましたら、遠慮なくご来院ください。
また、小児の場合は抵抗力が弱いこともあり病気を繰り返すことがよくあります。そのため、耳、鼻、のどの丁寧な清掃も必要です。これらの清掃につきましても当院では随時行っていますので、お気軽にご相談ください。
お子様に以下のような症状が見られたらご相談ください(例)
- 音量を大きくしてテレビを観ている
- 聞き返しが多く、返事をしない
- 聞こえが悪い
- 耳鳴りがするようだ
- 耳が塞がった感じがするようだ
- いつも鼻がつまっている
- よく鼻水が出ている
- 鼻風邪を引きやすい
- 口をポカンと開けていることが多い
- よくのどを痛がり、発熱する
- のどがイガイガするようだ
- 異物感があるようだ など
小児によく見られる代表的な疾患
中耳炎(急性中耳炎)
中耳炎とは中耳に炎症が起きている状態です。ただ一口に中耳炎と言っても、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎と4つのタイプがあります。その中でも急性中耳炎は、耳管が未発達である乳幼児によく見受けられる疾患です。お子様がしきりに手を耳にやるなど、気にしているような様子があれば、一度ご受診ください。
急性中耳炎とは
成人の耳管と比べると小児の耳管は未発達で、太く水平な構造になっています。そのため風邪などを引いた際に細菌やウイルスなどの病原微生物が中耳に入りやすく、これによって急性の炎症が起き、膿が溜まるようになります。この状態が急性中耳炎です。ちなみに中耳炎と呼ばれる場合の多くは、急性中耳炎を指すことが多いです。
同疾患は、乳幼児によく見られますが、成人でも発症することがあります。主な症状につきましては、ズキンズキンとする激しい耳の痛みのほかにも、発熱、耳だれ(耳漏)、耳詰まり、といった症状が現れます。
治療に関してですが、症状がさほど重くなければ、抗生物質や消炎剤などを服用し、炎症を和らげる薬液を点耳するなどします。しかし、激しい痛み、膿が溜まって鼓膜の腫れがひどい、熱が高いという場合は、鼓膜を少しだけ切開し、溜まっている膿や滲出液を取り除くようにします。なお、鼓膜は再生力が強いので、炎症が鎮まるようになれば切開による穴は数日で閉鎖します。
扁桃炎
扁桃炎とは、細菌やウイルスによる急性の炎症が口蓋扁桃と呼ばれるリンパ組織(口蓋垂の左右に一個ずつある組織)で起きる疾患のことです。主な症状は、高熱や寒気、頭痛、全身のだるさ、関節痛といった風邪のような症状と強い咽頭痛です。なお喉の奥をのぞくと両脇(口蓋扁桃)に赤い腫れが見られる、あるいは白色の膿で覆われているといったことがあります。
なお扁桃には、健康状態が良好であっても様々な細菌が潜んでいます。そしてここに風邪ウイルスが感染したり疲労が蓄積するようになると、おとなしかった細菌が猛威を振るい、急性扁桃炎を発症するようになります。なかでも、溶血性連鎖球菌に感染してしまうと急性扁桃炎や急性咽頭炎などを起こすことがあり(溶連菌感染症)、これは子どもに多く見受けられます。この場合は、リウマチ熱や急性糸球体腎炎、アレルギー性紫斑病などの合併症を引き起こすこともあります。
治療に関しては、細菌に効き目のある抗生剤、痛みや発熱に用いる消炎鎮痛薬などを用います。
- 住 所
- 神奈川県川崎市幸区南加瀬2-6-8
南加瀬メディカルモール 1F - アクセス
- ■新川崎駅より(新川崎交通広場)
- 【1番のりば】鶴04「鶴見駅西口」行き
- 「越路」バス停下車すぐ
- ■JR武蔵小杉駅より(横須賀線小杉駅)
- 【3番のりば】川55「川崎駅西口」行き
- 「越路」バス停下車すぐ
- ■川崎駅西口より
- 【55番のりば】川66 「井田病院方面」行き
- 「越路」バス停下車すぐ
- 電話番号
- 044-587-8733
休診日:木曜・日曜・祝日